三月二十二日 社会


はたらき方を変へるといふより
生存の仕方をどうにかしないことには
自殺者は増えつづけ
心を病んだ保護対象者であふれかへるだらう
現状の制度と組織形態と
人々の意識との間のずれは
目視できるほどに広がってゐる
社会不適合者をつくり出してゐるのは
他ならぬ社会自身なのだから
この課題の解決は
社会の変革に求められねばならない
政府の働き方改革といふ施策
ワークライフバランスといふ対症療法では
糊塗しきれない所まで
人々のあり方は進んで来てしまった
自分を殺して奴隷となり従事する仕事に
心身の健康を損なはれる人が増えたから
とりあへず仕事のない時間を増やして
自分を恢復させませう
といふのはその場しのぎのおもひつきに過ぎない
一時的にそれでどうにかなってはゐるが
蟻の一穴で決壊する堤防で済ませるのは
問題の先送りであり時間稼ぎ以上ではない
現に末端の人々は過酷な状況に置かれてある
彼らの声は小さい
上からおさへつけられて
黙々と日々の労務をこなす
だから社会は問題がどの程度の深刻さなのか
気づきにくい
革命は突然起こらない

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