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転居報告

前回の更新より三か月が経ってしまいました。 みなさま、ご健勝でいらっしゃいますか。 わたくしの方は、お陰様をもちまして、何とか暮らしております。 相方の仕事の都合で、東京を離れ、今はひなびた場所におります。 そばの花が咲き、稲穂が実ります。 車窓から見えます黄金色の草原が、心におとした影は、とらえ難い、哀調を帯びた切ない永遠、そんなつまならい単語の羅列を思わせるような、どんな喧噪の中でも静かに言葉を失ってしまうような、はかり難いかなしみの揺曳(ようえい)でございました。 金色というほどきらびやかではなく、かといってくすんでもいず、垂れた穂の色と、まだ残る葉の、薄くなった緑色とが、変化する光と風の中、複雑に交錯し、当国のどこに行っても見られる、夏の終わりの田園風景となるのでございましょう。何度見入っても、その妙の正体を、得心した気になれません。色合いの不思議と、それを前にした人の心の揺らめきの微妙さは、相応じて、とらえきれないざわめきを、記憶の隅に残すことになるのです。 違うとも、そうとも、口に出すことができず、ただそれを前にして、ただそこから目をそらすことができない。 このようなプリミティブな体験というのも、本来酒の席に流して捨てるようなものですが、あいにく近くに適当な清流も見つかりませんでしたので、つまらない解釈に染まる前にと、こうしてブログに記しても、きっと許してもらえることでしょう。もっとも、つまらなくない解釈になら染まってもよろしいかもわかりませんが、それはまたあらためて、自分への課題と致しましょう。 数か月前まで、Facebookのページも細々とやっていたのですが、Twitterとブログと、三つ同時に続けることに、価値を見出せなくなりましたので、先ほどFacebookを削除しようと見に行ったら、すでに非公開とされておりました。どうもずっと更新されていないと、自動的に非公開となるようです。 ツイッターの方も、どうしようかと考え中です。ツイッターで知り合いになった方と離れるのは残念ですし、ブログだけだとこちらからだけの一方通行の発信になるので、あまり好ましくはないという思いもあり。ちょうどよい距離の関係を持続できる媒体があると都合がよいのですが。文通とか、案外よいかもしれませんね。手紙は、物理的にも時間的にもある程度離れます