五月二十日 基本的なレベル
まるで呪ひのやうに
うはごとのやうに
ひたすら同じ文言を
くり返す
それがわたしの
まいにち
ここはわたしの居るべき場所じゃない
一体なにが問題なのか
答へも定まらないまま
その都度脳裏に浮かぶ罵詈雑言を
はき出せば少しはすっきりする
してゐるだらうか
雇はれ単純労働が悪いのか
一刻も早く独立したい
それは結構だが
自立してもついてまはる気がする
この憂鬱と倦怠と
疲労と色濃いやるせなさと
胸にわだかまる嫌なかたまり
ただもったいないといふレベルで
独立したいのだらうか
どうせ時間を消費するなら
誰かのためにではなく
自分のために使ひたい
もっと言ふなら
自分と○○○のために使ひたい
二人で共に歩みたい
共に失敗し積み重ね成長したい
それでもし生きていけるなら
今の境遇よりはずっといい
それは実にたしかだ
まったく同意だ
しかし一方で
孤独を求める自分もゐる
ひとりでゐることが必要なのも
わかりきってゐる
一人でゐるのはたへがたく
二人でゐるのも無理なので
どちらにせよわたしは
基本的なレベルで
不幸である他ない
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