五月十八日 生でないもの


ほんとになんで生きてるんだろ

死にたいとしかことばがでてこない

もう全身が死にたいとしかおもってない

なんで生きてるんだろ

なんで死んでないんだろ

なんでこれからがあるんだろ

なんでまだ終はりじゃないんだろ

ほんとにただひたすら死にたい


辞世の時も同じことを言ふのだらうか

言ふのだらう

他に何か言へる気がしない

いやいや死にたいのはまだ生きる明日があるからで

その明日がもうない場合つまり死ぬ場合は

もはや死を願ふ必要もないだらう

その時はもしかして生きたいなどとおもふのだらうか

間違ひなくおもはないだらう

ただ

よろこびもないだらう

安心もないだらう

遂に死ねるといふ安堵より

やっときたのか死よといふ感想しか生じないだらう


そもそも生者にとって

死は用のないものだ

本来存在しないものだ

ただ生がたへがたいときに限り

その解決法の一つとして脚光を浴びるに過ぎない

みんな死が大好きなわけではない

死とは何かと問はれたら

生でないものとしか答へやうがない


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