五月十一日 昼と夜


さうそしてわたしは

   いいかげんおもひ知るべきだよ

まぎはしかないのだと

筆をとれるのはほんの一せつな

よくよく知るべきだよ

死ぬまぎはのほんの一瞬しか
         残されてゐないのであり

それまでは

昼の狂乱がつづくのだと

おもひきることはできないのだと

昼はをはらないのだと

をはらせたくとも自分の力では
          どうしやうもないのだと

後悔などもはやない

違い得た出来事ならば

おもひ巡らすこともできようが

眼前に広がる光景はどうしようもない

ただただ戦慄しかない

コメント

このブログの人気の投稿

二月二十四日 ねえ・・・

五月二十四日 ぐらたん

六月二十日 のぞみ